あなたは「固定電話にかかってくる迷惑電話や営業電話をなんとかしたい」と思ったことはありませんか?結論、固定電話の着信拒否は無料で設定できる方法がいくつもあります。この記事を読むことで、費用をかけずに迷惑電話をブロックする具体的な方法がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
Contents
1.固定電話の着信拒否を無料で設定する基本知識
着信拒否設定前に確認すべき3つのポイント
固定電話で迷惑電話の着信拒否を効果的に行うためには、事前に確認しておくべき重要なポイントが3つあります。
まず1つ目は「ナンバーディスプレイに加入しているか」です。
ナンバーディスプレイは、電話をかけてきた相手の電話番号を電話機のディスプレイに表示するサービスです。
このサービスに加入していなければ、誰から電話がかかってきたのか判断できず、効果的な着信拒否設定が困難になります。
2つ目は「電話機に着信拒否機能が付いているか」の確認です。
最新の電話機には迷惑電話対策機能が標準搭載されているものが多くありますが、古い電話機では機能が限定されている場合があります。
お使いの電話機の取扱説明書を確認し、どのような着信拒否機能が利用できるかを把握しておきましょう。
3つ目は「迷惑電話が非通知か番号通知ありか」の判別です。
非通知でかかってくる迷惑電話と、番号を通知してくる迷惑電話では、対策方法が異なります。
それぞれに応じた適切な対策を選択することで、より効果的な迷惑電話対策が可能になります。
無料でできる着信拒否方法と有料サービスの違い
固定電話の着信拒否には、無料で利用できる方法と有料サービスがあり、それぞれ特徴が異なります。
無料でできる着信拒否方法としては、電話機本体の機能を活用する方法があります。
多くの電話機には基本的な着信拒否機能が搭載されており、特定の番号からの着信を自動的にブロックすることができます。
また、留守番電話機能を活用して、知らない番号からの電話には直接出ないという対策も効果的です。
一方、有料サービスでは、NTTの「迷惑電話おことわりサービス」のように、より高度な機能を利用できます。
有料サービスの場合、登録可能な着信拒否番号が多く、自動音声でのメッセージ応答なども利用できます。
ただし、月額料金が発生するため、予算と必要性を考慮して選択することが重要です。
まずは無料でできる方法から試してみて、それでも解決しない場合に有料サービスを検討するのが賢明なアプローチです。
費用対効果を考えながら、自分の状況に最適な方法を選択しましょう。
ナンバーディスプレイ契約の必要性と無料対象者
ナンバーディスプレイは着信拒否設定において非常に重要なサービスですが、通常は月額料金が必要です。
NTT東日本・西日本では、住宅用で月額440円(税込)、事務用で月額1,320円(税込)の利用料がかかります。
しかし、特定の条件を満たす方については、ナンバーディスプレイを無料で利用できる制度があります。
70歳以上の方、または70歳以上の方と同居している契約者の方は、特殊詐欺対策の一環として無料でナンバーディスプレイサービスを利用できます。
この無料制度を利用するには、NTT東日本またはNTT西日本への申し込みが必要です。
申し込み時には年齢確認書類や同居証明書類の提出が求められる場合があります。
無料対象者に該当する場合は、積極的にこの制度を活用することをおすすめします。
ナンバーディスプレイがあることで、知らない番号からの着信に対してより適切な判断ができるようになり、迷惑電話対策の効果が格段に向上します。
対象外の方でも、迷惑電話の頻度が高い場合は、月額料金を支払ってでもナンバーディスプレイを契約する価値があると考えられます。
2.NTT東日本・西日本の無料着信拒否サービス
70歳以上限定:ナンバーディスプレイとナンバーリクエストが無料
NTT東日本・西日本では、特殊詐欺被害防止の観点から、70歳以上の方を対象とした無料サービスを提供しています。
対象となるのは、70歳以上の方、または70歳以上の方と同居している契約者の方です。
このサービスでは、ナンバーディスプレイ(かけてきた相手の電話番号を表示)とナンバーリクエスト(非通知着信拒否)の両方を無料で利用できます。
通常であれば、ナンバーディスプレイは月額440円、ナンバーリクエストは月額220円の費用がかかりますが、対象者はこれらが完全無料になります。
申し込みは専用ダイヤルまたはWebサイトから行うことができます。
NTT東日本の場合は「特殊詐欺対策ダイヤル 0120-722-455」、NTT西日本の場合は「特殊詐欺対策ダイヤル 0120-931-965」に連絡してください。
申し込み時には、年齢を証明できる書類や同居証明書類が必要になる場合があります。
このサービスを利用することで、非通知でかかってくる迷惑電話を自動的にブロックし、番号を通知してくる電話については発信者を確認してから応答するかどうかを判断できるようになります。
対象者の方は、ぜひこの無料サービスを積極的に活用して、安心・安全な電話環境を整えましょう。
迷惑電話おことわりサービスの仕組みと料金
NTTの「迷惑電話おことわりサービス」は、特定の電話番号からの着信を自動的に拒否できる有料サービスです。
このサービスでは、迷惑電話を受けた直後に簡単なダイヤル操作を行うことで、その電話番号を着信拒否リストに登録できます。
登録された番号から再度電話がかかってきた場合、自動音声で「この電話はお受けできません」というメッセージが流れ、着信音が鳴ることなく通話が切断されます。
ひかり電話の場合、月額料金は220円(税込)で、最大30件までの電話番号を登録できます。
加入電話(従来の固定電話)の場合は、月額料金が550円(税込)で、最大6件まで登録可能です。
このサービスの利点は、一度登録すれば自動的に着信拒否が行われるため、ユーザーが迷惑電話に煩わされることがなくなることです。
また、拒否された着信の回数を確認する機能もあり、どの程度迷惑電話がブロックされているかを把握できます。
ただし、発信電話番号を識別できない一部の国際電話などについては、登録および着信拒否ができない場合があります。
月額料金が発生するサービスではありますが、頻繁に迷惑電話に悩まされている方にとっては、時間とストレスの節約を考慮すると十分に価値のあるサービスといえるでしょう。
特殊詐欺対策サービスの無償化(2025年9月開始予定)
NTT東日本・西日本では、特殊詐欺被害の拡大を受けて、2025年9月から新たな無償化サービスの提供を開始予定です。
この新しい取り組みでは、従来有料であった特殊詐欺対策関連のサービスが、一定の条件下で無料になります。
対象となるサービスには、迷惑電話おことわりサービスや、その他の詐欺防止機能が含まれる予定です。
無償化の対象者は、年齢制限や被害リスクの高さなどを基準に決定される見込みです。
このサービスの開始により、より多くの方が高度な迷惑電話対策機能を無料で利用できるようになります。
現在の70歳以上対象の無料サービスに加えて、さらに幅広い層の方が恩恵を受けられる制度となる予定です。
具体的なサービス内容や申し込み方法については、2025年9月の開始に向けて順次発表される予定です。
興味のある方は、NTT東日本・西日本の公式サイトや特殊詐欺対策ダイヤルで最新情報を確認することをおすすめします。
このような公的な支援制度が拡充されることで、誰もが安心して固定電話を利用できる環境が整備されていくことが期待されます。
無償化サービスの詳細が発表され次第、積極的に活用を検討してみてください。
申し込み方法と適用条件の詳細
NTTの無料着信拒否サービスに申し込む方法は、電話とWebサイトの2つの方法があります。
電話での申し込みの場合、NTT東日本は「0120-722-455」、NTT西日本は「0120-931-965」の特殊詐欺対策ダイヤルに連絡します。
受付時間は午前9時から午後5時まで(土日・年末年始を除く)となっています。
Webサイトからの申し込みの場合は、各社の公式サイトの特殊詐欺対策ページから手続きができます。
申し込み時に必要な書類は以下の通りです:
• 本人確認書類(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなど)
• 年齢証明書類(70歳以上であることを証明する書類)
• 同居証明書類(70歳以上の方と同居している場合)
• 電話料金請求書または契約書類
適用条件として最も重要なのは年齢要件です。
契約者本人が70歳以上である場合、または契約者と同居している家族に70歳以上の方がいる場合に無料サービスの対象となります。
ただし、同居の証明が必要になるため、住民票や公共料金の請求書などで同一住所であることを証明する書類が求められます。
申し込みから実際にサービスが開始されるまでには、通常1〜2週間程度の期間がかかります。
工事が必要な場合は、さらに時間がかかる可能性があるため、早めの申し込みをおすすめします。
3.電話機の着信拒否機能を活用した無料対策
パナソニック・シャープ・NTT製電話機の着信拒否設定方法
各メーカーの電話機には、それぞれ独自の着信拒否機能が搭載されており、設定方法もメーカーによって異なります。
パナソニック製電話機の場合、多くの機種で「迷惑電話防止」ボタンが備わっています。
迷惑電話がかかってきた際に、通話中またはディスプレイで番号を確認後にこのボタンを押すことで、その番号を着信拒否リストに登録できます。
登録できる番号は機種によって異なりますが、一般的に30〜100件程度まで設定可能です。
シャープ製電話機では、「着信拒否設定」メニューから番号を登録する方式が主流です。
メニューボタンを押して設定画面に入り、「着信拒否」を選択して電話番号を入力します。
また、着信履歴から直接着信拒否設定を行える機種も多く、操作が簡単になっています。
NTT製電話機の場合、ビジネス向けの多機能電話機では「サービスボタン」を使用した着信拒否登録が可能です。
通話中にサービスボタン(着信拒否)を押すか、着信履歴から該当番号を選んでサービスボタンを押すことで設定できます。
共通して重要なのは、ナンバーディスプレイ契約がないと番号の確認ができないため、効果的な着信拒否設定が困難になることです。
各メーカーの設定方法の詳細は、電話機の取扱説明書またはメーカーの公式サイトで確認できます。
留守番電話機能を使った迷惑電話対策
留守番電話機能は、着信拒否とは異なるアプローチですが、迷惑電話対策として非常に効果的です。
この方法では、すべての着信を一旦留守番電話で受け、メッセージを確認してから折り返し連絡するかどうかを判断します。
多くの迷惑電話や営業電話は、留守番電話にメッセージを残さない傾向があるため、自然と迷惑電話をフィルタリングできます。
留守番電話の設定方法は機種によって異なりますが、一般的には以下の手順で行います:
• 留守番電話ボタンを長押しして機能をオンにする
• 応答時間を設定する(通常1〜2回のコール音で留守電に切り替わるよう設定)
• 応答メッセージを録音する
応答メッセージは、「申し訳ございませんが、現在電話に出ることができません。ご用件をお聞かせください」などの一般的な内容で問題ありません。
より迷惑電話対策を強化したい場合は、「迷惑電話防止のため、この通話は録音されています」という文言を追加することも効果的です。
この方法の利点は、完全に無料で実施できることと、重要な電話を見逃すリスクが少ないことです。
ただし、緊急性の高い連絡に即座に対応できない可能性があるため、家族や職場には事前に留守番電話を活用していることを伝えておくことが重要です。
定期的に留守番電話をチェックして、必要な連絡には迅速に折り返しをするよう心がけましょう。
非通知拒否機能付き電話機の選び方
非通知からの迷惑電話が多い場合は、非通知拒否機能付きの電話機を選ぶことが効果的です。
この機能が搭載された電話機では、発信者番号が非通知の着信を自動的にブロックできます。
電話機選びの際には、以下のポイントを確認しましょう:
• 非通知拒否機能の有無
• 着信拒否登録可能件数
• 迷惑電話自動判別機能の有無
• 通話録音機能の有無
• ナンバーディスプレイ対応
価格帯別に見ると、1万円以下のエントリーモデルでも基本的な非通知拒否機能は搭載されていることが多いです。
2〜3万円のミドルレンジモデルでは、より高度な迷惑電話対策機能が利用できます。
高級モデル(4万円以上)では、AI技術を活用した自動迷惑電話判別機能や、クラウド連携による最新の迷惑電話情報更新機能なども搭載されています。
購入前には、実際に店頭で操作方法を確認することをおすすめします。
特に高齢者の方が使用する場合は、ボタンの大きさや操作の分かりやすさも重要な選択基準となります。
また、自治体によっては迷惑電話防止機能付き電話機の購入に対して補助金を支給している場合があるため、購入前に居住地の自治体に確認してみてください。
自動録音警告機能の効果と設定方法
自動録音警告機能は、着信時に「この通話は録音されています」などのメッセージを自動再生する機能です。
この機能は迷惑電話業者や詐欺犯に対して強い抑制効果があり、多くの場合、警告メッセージが流れた時点で相手が電話を切ります。
一般的な自動録音警告機能の設定手順は以下の通りです:
• 電話機のメニューボタンを押す
• 「録音設定」または「迷惑電話対策」を選択
• 「警告メッセージ設定」をオンにする
• 警告メッセージの内容を選択または録音する
警告メッセージの例文としては、以下のようなものが効果的です:
• 「迷惑電話防止のため、この通話は録音されています」
• 「詐欺被害防止のため、通話内容を録音いたします」
• 「お客様の安全のため、この通話は記録されます」
この機能を設定する際の注意点として、あらかじめ家族や知人に録音警告が流れることを伝えておくことが重要です。
突然警告メッセージが流れると、正当な相手が驚いてしまう可能性があります。
多くの電話機では、電話帳に登録された番号からの着信には警告メッセージを流さない設定も可能です。
この設定を活用することで、家族や友人からの電話には通常通り応答し、知らない番号からの電話にのみ警告を表示できます。
自動録音警告機能は、実際に録音を行わない場合でも抑制効果があるため、録音機能がない電話機でも活用できる場合があります。
4.完全無料で実践できる迷惑電話対策【オリジナル】
国際電話発着信の無料休止手続き
近年、国際電話を利用した特殊詐欺が急増しており、「+1」「+44」などから始まる番号からの迷惑電話が問題となっています。
普段国際電話を利用しない方にとっては、国際電話の発着信を完全に停止することが効果的な対策となります。
NTT東日本・西日本では、国際電話の利用休止を無料で受け付けています。
手続きは「国際電話不取扱受付センター」で一元的に行うことができ、発信のみの休止、着信のみの休止、または両方の休止を選択できます。
申し込み方法は以下の3つから選べます:
• 電話での申し込み:各キャリアの専用ダイヤル
• インターネットでの申し込み:各社の公式サイト
• 郵送での申し込み:専用申込書を送付
手続きから実際に休止されるまでの期間は通常1〜2週間程度です。
この休止手続きのメリットは、国際電話からの迷惑電話を完全にシャットアウトできることです。
特に高齢者の方や、国際電話を使用する機会がない方にとっては、非常に有効な対策といえます。
注意点として、海外に住む家族や友人からの電話も受けられなくなるため、事前に連絡方法を確認しておくことが重要です。
また、休止の解除も可能ですが、再開までには同様に時間がかかることを覚えておきましょう。
電話番号変更が無料になる詐欺被害防止制度
通常、固定電話の番号変更には工事費用がかかりますが、詐欺被害を受けた場合または受ける恐れがある場合には、無料で電話番号を変更できる制度があります。
この制度は、NTT東日本・西日本が特殊詐欺対策の一環として提供しているサービスです。
対象となるのは以下のような状況です:
• 実際に詐欺被害を受けた場合
• 詐欺の予兆電話が頻繁にかかってくる場合
• ストーカーや嫌がらせ電話が継続している場合
• その他、安全上の理由で番号変更が必要と認められる場合
申し込みには、警察への相談記録や被害状況を示す資料の提出が必要になる場合があります。
手続きは最寄りのNTT営業所または専用ダイヤルで行うことができます。
この制度の利点は、根本的に迷惑電話の問題を解決できることです。
電話番号が変わることで、これまでかかってきていた迷惑電話は完全に止まります。
ただし、番号変更には以下のようなデメリットもあります:
• 新しい番号を関係者に連絡する手間
• 各種サービスの登録情報変更
• 営業や仕事で使用している場合の影響
そのため、他の対策では解決できない深刻な状況でのみ検討することをおすすめします。
申し込み前には、必要書類や手続きの詳細について、事前にNTTに確認しておくことが重要です。
スマートフォンアプリを活用した固定電話連携対策
最新の固定電話対策として、スマートフォンアプリを活用した迷惑電話対策が注目されています。
一部のIP電話サービスやクラウドPBXサービスでは、固定電話番号をスマートフォンアプリで利用できる機能を提供しています。
この方法では、固定電話にかかってきた電話をスマートフォンで受けることができ、スマートフォンの高度な着信拒否機能を活用できます。
具体的な活用方法は以下の通りです:
• 固定電話番号をスマートフォンアプリで受信
• スマートフォンの迷惑電話識別機能を活用
• クラウド上の迷惑電話データベースと連携
• AIによる自動迷惑電話判別機能の利用
一部のサービスでは、電話会社が提供する迷惑電話データベースと連携しており、リアルタイムで迷惑電話情報が更新されます。
これにより、新手の迷惑電話についても自動的に識別・ブロックすることが可能になります。
また、家族間での情報共有機能により、一人が迷惑電話として登録した番号を家族全員で共有できるサービスもあります。
無料で利用できるアプリとしては、各キャリアが提供する迷惑電話対策アプリや、民間企業が開発した無料の迷惑電話識別アプリがあります。
ただし、これらのサービスを利用するには、インターネット回線と一定のIT知識が必要となります。
設定が複雑な場合もあるため、家族や詳しい知人に相談しながら導入を検討することをおすすめします。
まとめ
この記事では、固定電話の着信拒否を無料で設定する様々な方法について詳しく解説しました。以下が主要なポイントです:
• 70歳以上の方はNTTのナンバーディスプレイ・ナンバーリクエストが無料で利用可能
• 電話機の基本機能を活用すれば費用をかけずに着信拒否設定ができる
• 留守番電話機能は迷惑電話の自然なフィルタリング効果がある
• 国際電話の発着信休止は海外からの迷惑電話対策に効果的
• 詐欺被害防止制度では電話番号変更が無料になる場合がある
• 2025年9月から特殊詐欺対策サービスの無償化が開始予定
• 自動録音警告機能は迷惑電話業者への抑制効果が高い
• スマートフォンアプリとの連携で高度な迷惑電話対策が可能
迷惑電話は日常生活に大きなストレスをもたらしますが、適切な対策を講じることで確実に改善できます。まずは無料でできる方法から始めて、段階的に対策を強化していくことで、安心して固定電話を利用できる環境を整えてください。
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